「どの治療を選べばよいか分からない」方へ

歯を失ったとき、選択肢は主に以下の3つです。

  • ブリッジ(両隣の歯を削って橋をかける)
  • 部分入れ歯(バネで固定する取り外し式の装置)
  • インプラント(顎の骨に人工歯根を埋め込む)

見た目や使い心地、耐久性、将来性などに大きな違いがあるため、比較検討したうえで自分に合った方法を選ぶことが大切です。

インプラント・ブリッジ・入れ歯の比較表

項目 インプラント ブリッジ 入れ歯
見た目(審美性) ◎(天然歯に近い) △(バネが見える)
噛む力 ◎(天然歯に近い) 〇(7~8割程度) △(4~5割程度)
周囲の歯への負担 ◎(単独で完結) △(両隣の歯を削る) △(バネのかかる歯に負担)
違和感の少なさ ◎(固定式で自然) △(異物感・発音の障害)
耐久性・寿命 ◎(10~20年可) △(7~10年で再治療も) △(劣化・破損しやすい)
清掃性・メンテナンス 〇(セルフケア+医院) △(外して洗う手間)
治療費(保険/自費) △(自費治療) ◎(保険適用あり) ◎(保険適用あり)
治療期間 △(数ヶ月〜) ◎(短期間) ◎(短期間)

インプラントは「周囲の歯を守る治療」です

ブリッジや入れ歯は、周囲の健康な歯に負担をかけることで成立します。たとえばブリッジでは、隣の歯を大きく削って支台にする必要があります。入れ歯では、バネがかかる歯に常に力が加わり、将来的な歯の喪失リスクも高くなります。

一方、インプラントは1本の歯を1本で回復できる治療であり、残っている歯を傷つけず、「失った歯を補うと同時に、他の歯を守る」という予防的意義も持つ治療法です。

長期的に見れば“コストパフォーマンス”も高い

インプラントは保険がきかないため、初期費用が高く見えるかもしれません。しかし、10年・20年と長持ちし、再治療が少ないことから、ブリッジや入れ歯のように「何度も作り直す費用」や「周囲の歯の治療費」が発生しません。

結果的に、総合的な治療コストは抑えられるケースも多いのです。

「自分にはどれが合っているか」専門家がご提案します

どの治療にもメリット・デメリットは存在します。
当院では、年齢・歯の残存状況・ライフスタイル・ご予算などを踏まえ、患者さま一人ひとりにとって最適な治療法を誠実にご提案いたします。

「無理にインプラントをすすめる」のではなく、比較・納得・選択のプロセスを大切にしています。