インプラント手術の当日に、仮歯まで装着可能
「インプラント治療は、何ヶ月も歯がないままになる」
「歯がない期間、人前で話せない・食べられないのが不安」
このようなお悩みに対して、近年注目されているのが
**「即時荷重(そくじかじゅう)インプラント」**です。
即時荷重とは、インプラント埋入手術と同日に仮歯(プロビジョナル)を装着し、その日から見た目も機能も回復できる先進的な治療法です。
即時荷重のメリット
手術当日から歯が入るため、見た目の不安がない
食事・会話などの日常生活にすぐ戻れる
治癒過程での歯ぐきの形態を自然に形成できる
仮歯の状態で噛み合わせや審美性を微調整できる
歯がない期間がゼロ → 心理的負担の軽減
即時荷重が可能な条件とは?
即時荷重はすべての患者さまに適応できるわけではなく、
以下のような条件を満たす必要があります。
1. 初期固定が得られている(インプラントの安定性)
CT分析と術中の測定により、35Ncm以上のトルクでの埋入が得られることが基本条件です。
2. 噛み合わせに過度な力がかからないポジション
過剰な咬合圧がかかる奥歯よりも、前歯部や犬歯部で適応されやすい傾向があります。
3. 骨の状態が良好であること(骨質・骨量)
硬くて十分な骨があることが成功のカギです。
4. 骨造成(GBR)などの追加処置が不要な場合
複雑な再生処置を伴う場合は、即時荷重が適さないこともあります。
当院が即時荷重インプラントに強い理由
■ Xガイド×CT解析による精密埋入
ナビゲーションシステム(Xガイド)を活用し、予定した角度・深さ・位置に誤差0.5mm以内で埋入
安定性を得るための角度調整やスレッド設計まで完全シミュレーション
■ その日につける“仮歯”も精密設計
事前に口腔内スキャナー(iTero)で取得したデータを基に仮歯をデジタル設計・加工
審美性と咬合のバランスを両立した高精度のプロビジョナルレストレーション
■ 手術直後の咬合調整・フォローアップ体制
即時荷重後は1〜2週間おきの診察・微調整を徹底
問題があれば速やかに仮歯を外して対応可能
治療の流れ
CT診断・咬合評価・即時荷重の可否判定
埋入部位のデジタルスキャンと仮歯の準備
手術当日:Xガイド下でインプラント埋入 → 即日仮歯装着
経過観察・微調整(1〜2週間おき)
2〜3ヶ月後、最終補綴物(セラミックなど)へ移行
費用について(参考)
項目 費用(税込)
即時荷重インプラント(1本・仮歯含む) 385,000円〜
事前診断(CT・スキャン・シミュレーション) 初診料に含む/一部別途
最終補綴(セラミッククラウン) 110,000円〜
▶ ご希望や口腔内状況により、仮歯の有無・材料・設計が異なります。
リスクと注意点
骨との結合が安定する前に負荷がかかりすぎると、結合不良のリスクあり
仮歯の段階では硬い食べ物は制限が必要
状況により、予定通り即日仮歯が入らない可能性もあります
骨が少ない部位では、通常の治癒期間を設ける治療法が推奨されることもあります
まとめ|早く、きれいに、でも「安全性第一」でご提案します
即時荷重インプラントは、
「歯がない時間を最小限にしたい」「人前に立つ仕事をしている」といった方にとって、非常に大きな利点のある治療法です。
しかし、無理に適応することでリスクが増す治療法でもあります。
当院では、CT・咬合診断・術後のケアをすべて踏まえたうえで、安全性を第一にご提案いたします。
まずはご希望をお伺いし、適応の可否をしっかりと診断いたします。
ご相談だけでもお気軽にお越しください。