安全な治癒と長期安定のために大切なこと

インプラント手術が無事に終わったあとも、適切なケアと注意を続けることで、良好な状態を長く保つことができます。
ここでは、手術直後から日常生活に戻るまでの過ごし方、および長期的なメンテナンスで気をつけていただきたいポイントをご紹介します。

手術当日~翌日に気をつけること

  • 激しい運動・入浴・飲酒は控えてください(血行が促進されると出血しやすくなります)
  • 傷口を舌や指で触れないようにしてください
  • 麻酔が切れるまでは、硬い物や熱い物の飲食は避けましょう
  • 処方された薬(抗生剤・痛み止め)は必ず指示通りに服用してください

数日〜1週間の間(術後経過期間)

  • 強いうがいや歯ブラシの刺激は避け、やわらかい歯ブラシでやさしく清掃します
  • 腫れがある場合は冷たいタオルなどで冷やすと効果的です
  • 糸抜き(抜糸)までは、刺激の少ない食事(おかゆ・スープ等)を意識してください

治癒期間中(2〜6ヶ月)

  • インプラントと骨が結合する大切な期間のため、硬い物を同部位で噛むことは避けてください
  • 仮歯の場合は、咬合バランスを確認しながら調整を行います(定期チェックにご来院ください)
  • 歯磨きは、インプラント専用ブラシや歯間ブラシを併用することで周囲の清潔を保ちます

メンテナンス期(被せ物装着後)

3〜6ヶ月に一度の定期検診を受けてください。プラークや歯石がたまると「インプラント周囲炎(歯周病のような炎症)」の原因になります。

日常のセルフケアでは、

→ 歯間ブラシ
→ フロス(部位によっては不可)
→ インプラント用ブラシ

の併用がおすすめです

“治療後”こそ、インプラント成功の鍵

インプラントは「入れたら終わりの治療」ではありません。
術後の過ごし方と継続的なメンテナンスが、10年・20年と長く使えるかどうかを左右します。
当院では、治療後のケアまで責任を持ってサポートいたします。
気になることがあれば、いつでもご相談ください。